アーティストと障害者、企業・職人や市民をつなぎながらあたらしいものづくりや表現活動に取り組む〈SLOW LABEL(スローレーベル)〉とのタイアップシリーズ。スローレーベルが2015年から取り組む活動のひとつに、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年に向けて日本の社会にも広がりつつある「ダイバーシティ」の考え方を取り入れた〈SLOW MOVEMENT(スロームーブメント)〉があります。今回は、スローレーベルの栗栖が持つビジョンやSLOW MOVEMENTの構想、ゲストの活動事例紹介を通して、未来の日本について語り合ったトークイベント「スペクトラムサロン」第2回の様子をお伝えします。

2015年6月16日(東京・青山)第2回スペクトラムサロン「2020年、日本発のダイバーシティ・ムーブメントを世界へ」にて収録

進行:栗栖良依(スローレーベル ディレクター)
登壇者:須藤シンジ(NPO法人ピープルデザイン研究所 代表理事)、白岩高子(アトリエコーナス 主宰)

構成:松本春美+編集部

 

栗栖:2020年をきっかけにして、日本はどう変わっていったらいいのか。ダイバーシティ(多様性)を活かしあうと、どれだけ面白いことがあるのか。お2人のアイディアを皆さんと共有していただきつつ、日本が抱える課題について話し合い、どうやったら日本がわくわくする国になるかを考えたいと思います。

 

アトリエコーナスの軌跡とこれから

白岩:38年前、うちの子が生後100日目でてんかん発作を起こしました。薬でコントロールすることが難しい症例だということが4歳の時にわかり、重い障害を持って生きていく覚悟を親子共に決めました。障害児保育を設けていた保育園に入りましたが、当時は制度がなくて、重い障害を持つ子は社会に出ていくことがほとんどありません。在宅か入所施設のどちらかで、最重度の自閉症や知的障害の人たちは、施設に入れても障害が重いために自宅待機になるかもしれない。それなら自分達の地域に自分達の力で共同作業所をということで、1981年に障害者の親の会ができました。これがアトリエコーナスに続く活動の始まりです。

1993年当時、大阪の共同作業所は文化住宅という鉄骨の建物内で3Kの内職仕事をするのがほとんどで、ひとつ43銭という酷な仕事でした。それでも、家の近くに作業所ができただけでもひとつ夢の実現でしたから、中身には目をつぶっていました。しかし自立支援法ができるということで、国や自治体の支援がどんどん少なくなっていき、小さい共同作業所はつぶれてしまうという予感がしました。新たにコーナスをデザインすることを考えたのは、この時です。築80年の町屋を改修し、2005年に完成しました。町屋は人の声もにおいも流れますよね。その繋がりが自然にあるので、私たちのメンバーが激しい自傷をしたりパニックを起こしたりしても、お茶目で可愛い誠実な人達だということが分かってもらえます。いかにも仕事場ということではなく、住まいのように和む空間づくりもしやすいし、「個」が大事な自閉症の人たちがクールダウンするためにふすまで部屋を仕切ることも、地域に開くことともしやすいです。

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町家を改修したアトリエコーナスの建物

アートに展開したのは、内職仕事をやめて制限の無い自由な活動にしようと思ったからです。ひとつの作品をつくるのに1年かかる方もいますが、納得のいくまで介入せず、最初も最後もその方が決めます。支援者の姿勢は、絵をほめるのではなく行為そのものをほめるということ。Badをつけず「描いてるね、いいよ」とYesだけを送りつづけます。自分の行動が制限されないという心地よさが、描き続けるという結果に繋がり、3年目には6人が全員賞をとりました。SLOW MOVEMENTのタイトル文字と絵画にも参加している西岡弘治さんは、ピアノの楽譜を見て模写を始めました。小さい頃、夜泣きを止めるためにお母さんはいつもクラシックを聞かせていたらしいです。その記憶と楽譜が結びついたんでしょうか。

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西岡弘治さん

ハルカスで展覧会もしました。言葉の無い植野康幸さんとは、作品を通してコミュニケーションをとれるようになりました。彼は本当に美しいものが好きで、VOGUEを見てときめき、パリコレを描きます。きっと女の人が輝くような、争いのない平和な時代を望んでいるのだと思います。また、Makootという人形が岡本太郎美術館で展示された大川誠さんは、お母さんが来られ、産んでよかったと言っていました。作品が評価されることでその方の存在そのものが評価されたのが嬉しいです。昨年、植野さんはパリのギャラリーにも招聘され「ピンクな僕が国境と障害を飛び越える」をやりました。途中でパニックになるのではないかと心配しましたが、なんなく国境と障害を飛び越えました。

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植野康幸さん

彼らに制約と制限を加え、一番差別してきたのは親だったということに気づきました。できるわけがないと、良かれと思って選択権を奪ってきました。障害を持った方って就労が難しいのにも関わらず、いきなり就労に向かわせられます。私たちは大学に行って、遊んだり海外に行ったりできるのに、彼らには選択肢がありません。そこで、支援学校を出たあとに行けるコーナスの学校、芸術文化に特化したアートラボを作ることにしました。来年4月開設予定、定員6人です。支援学校の延長ではなく、その方が本当に興味のあることを見つられたら幸せだと思います。一見無駄に思える隙間の時間が、自分のこやしになるからです。支援学校の卒業後は就労とか生活介護といった枠組みが決められていますので、自由に楽しむ2年間を提供したいと準備しています。これも多様な社会の、一つの実現です。

須藤:結構日本ってやばいと思っています。多様性を活かしあう社会を実現してないと、先進国とは言えない。なんらかの障害を持っている人は全人口の約6%います。これは鈴木・佐藤・田中・高橋・渡辺という苗字の人々を合わせた人数とほぼ同数です。何故同じ6%いる障害者が、街の中で同じように混ざっていないのか。僕たちが13年展開している活動の入り口はそこにありました。ダイバーシティっていうのは、違いのある人たちが当たり前のように混ざっている状況なのではないのか。先日渋谷区が、LGBTと言われる性的マイノリティの人たちが、同性同士でもパートナーシップを認められるという条例を通しました。既存のものさしを前提にする人々は、新しい提案をなかなか認められませんが、それを前提にしながらも我々がどうあるべきか、考え行動していかなければいけません。日本が今後も生きていくには、外国籍の方も含めて多様な人に助けて貰わないといけないはずです。

栗栖:障害に関していうと学校でも特別支援学級とか、最近は一緒に遊ぶ機会も学ぶ機会もないそうですね。大人になってから、急にどうやって障害者と友達になったらいいのかわからない。

白岩:統合教育はヨーロッパでは当たり前で、日本も近づいたのかなと思ったら、最近は発達障害の子が早く診断を受けて、小学校から支援学校に入る子が増えています。ずっと囲い込まれて育って、地域の人との繋がりがない。知らないから、関わりようもない。当事者の家族にしたら近所に迷惑かけてると思うかもしれないですけど、居直って地域力に頼ることで、そういう存在が地域を変えていきます。

IMG_0027~トークが行われたスペクトラムサロンの様子

 

ピープルデザイン式、意識を変えるためのことづくり

栗栖:アトリエコーナスさんはそういう接点を作る場だと思っています。私たちのやってる活動もある種そういうことなのかなと思っているのですが、ピープルデザインさんも場づくりの活動をされてますよね。

須藤:僕たちピープルデザイン研究所は、”心のバリアフリー”をクリエイティブに実現する思想や方法として、「ピープルデザイン」を提唱しています。ピープルデザインをテーマに、モノづくり・コトづくり・ヒトづくり・シゴトづくり、そして街づくりを行っています。たくさん行っている活動の中で、ひとつのわかりやすい事例として、私たちがプロデュースした「コミュニケーションチャーム」というファッションアクセサリーをご紹介したいと思います。お腹に赤ちゃんがいますっていうバッチあるじゃないですか。あれ着けて下さっていると、もじもじしてても席を譲りやすい。その逆パターンで、「私、困った人がいたら手伝いますよ」っていう気持ちを人に持って貰う、そんなアクセサリーなんです。セレクトショップのSHIPSさんなどで販売をしていて、最近は川崎市限定の”ご当地版”なども展開しています。その他にも、世界中のデザイナーとのコラボレーションで、思わず「まちに出たい」という気持ちが触発されるような、「かっこいい」「かわいい」デザインの商品をプロデュースしています。

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コミュニケーションチャーム

こういったきっかけをたくさんつくって、マイノリティの人たちに、どんどん街の中に出てきてもらう。街に出てきたら、皆どう対応したらいいかわからない時もありますね。例えば、精神的な障害で、自閉的な傾向の子がいてパニクっちゃってる時に、「何?」みたいな。でも静かにひとりにしておいて、ちょっと広めの所に座っててもらうと、意外にクールダウンしたりすることがわかったりする。接触頻度をあげることで、そういうことに慣れてもらうことが必要だと思っています。駅でも、駅員さん3人がかり車イス専用エレベーターに乗せたり、電車に乗せたりするだけじゃなくて、ちょっと手伝ってよって本人が言って、その周りにいる人達も手伝いましょうかって言えば、結構クリアできる場合が多いんだと思うんです。

栗栖:海外だと、プライオリティーシートみたいな優先席表示が無くても、みんな当たり前のように席を譲ってくれるし、荷物持ってくれるし、階段も助けてくれて、何の問題も無くて。日本ってすぐスロープつければいいとかエレベーターつければいいとか、インフラ頼みになってる。

白岩:大阪から東京に来て、本当に障害者に優しくない街だなって思いました。友達と新大阪から川崎の美術館まで行くときに、車椅子で外出している人は何人いるかって数えてみたら、ひとりもいなかったんです。信じられない、新大阪でひとり見たきり。大阪の障害者運動には先駆的なリーダーがいてばりばり文句言い続けたので、わりとアクセスいいんですよ。お世話好きな人が多いので助けることも多いんですけど、東京来たらなんで誰も助けないんだと思いました。

須藤:日本の教育の賜物と、最終ゴールのひとつの形が今の東京のカルチャーです。批判じゃなくて現実を直視すると、それは言えますよね。

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「当たり前に混ざり合う社会」を実現するために

栗栖:2012年のロンドンオリンピックパラリンピックの時に実施された「アンリミテッド」という文化プログラムがありました。障害のあるアーティストにスポットをあてた取り組みだったんですけど、そのディレクターのジョーさん曰く、バリアだらけで日本よりもアクセシビリティが整っていなかったロンドンは、障害者に対する意識が決して高い場所では無かった。でもオリンピック・パラリンピックで人々の気持ちが、世の中の考え方が大きく変わったということです。オリンピック大会後も、政府が一定額ではありますが公共に投資をして、市民と共によりよい環境づくりを緩やかに続けていこうとしています。

須藤:先に挙げたコミュニケーションチャームは、渋谷区内8ヶ所の、障害者の方々が通う作業所で製作していて、障害を持った方々の仕事を生み出しています。彼らは普段クッキーを焼いたり、縫いものをしたりしていますが、私たちがすべての作業所をまわり、そこでどんな仕事であれば出来るかをリサーチしたんです。そうしたら、色をわけるとか決まった長さに切るとか、結ぶとか、そういう作業であれば複数事業者の誰でも出来るということがわかりました。デザイナーにそれを伝えて、「彼らのできる作業を前提にデザインを考えてもらった」んです。

栗栖:こういう仕事づくりだとか様々な活動をされてるなと思うんですけど、川崎市の取り組みも面白いですね。

須藤:4年前にNPOを立ち上げ、 渋谷という街を媒体に、世界に発信するダイバーシティの街づくりの活動をはじめたことがきっかけとなり、川崎市が対NPOとしては初めて、「『ピープルデザイン』の考え方を活用したダイバーシティな街づくり」というタイトルで、包括協定を結んでくれました。日本の人口の約6%は障害者ということで、「就労体験」というプロジェクトを展開し、お仕事の場面でその人たちが当たり前に混ざっている状況をつくっています。Jリーグの川崎フロンターレというチームが、ホームグラウンドの等々力競技場で、ほぼ2週間に1回試合を行っています。試合がある時に会場で働いているスタッフの人数は約100人ですので、混ざっているのが当たり前であれば、その6%にあたる6人が普通に働いているはずです。僕らはこの人数の枠をフロンターレさんから頂き、川崎市の健康福祉局とタイアップして、主に就労継続支援B型事業所、一部A型事業所の方とか、ホームレスの方とか、あるいはニートやひきこもりの方などにお仕事の機会を提供しています。

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Jリーグ横浜FCとの「就労体験」の様子

栗栖:横浜も川崎のその一例にならいたいな。横浜を拠点にしているNPOとしては何か一緒にできることがしたいです。

須藤:ちなみに就労体験に参加してくれた方々には、NPOから2,000円ずつ、給料や報酬ではなく交通費として支給しています。横浜だと、三浦和良さんがいるJ2の横浜FCが、どこよりも先にこの就労体験を採用してくれて、今シーズンから川崎フロンターレの、等々力競技場でのホームゲーム全試合で展開中です。

白岩:あんまりあれこれ考えずにやってみたらいいと思います、あたってみないと障害者関係はわからないですから。できるだけ早く体験する、それしかないと思うんですよね。

須藤:例えば健常者でも、同じ年齢・出身・職業・性別の方を100人集めると全部性格が違いますよね。人の数だけ違いがあるのは障害者も健常者も同じ。ましてや我々は障害者と出会う頻度が地球外生命体と出会う頻度と同じくらい少ないから、ついつい不安で思考停止しちゃうんですよね。

白岩:あとは面白がることが大事です。自分とはまるで違う世界で生きてるんだな、と思うくらいの見方をした方が面白い。

 

「可哀想」から、「かっこいい」へ

須藤:経済とか商業の力を借りて、社会的コストを減らしていくという取り組みにもチャレンジしています。例えば日本は超高齢ですけど、福祉機器などを、むしろ憧れの乗り物という演出で提案しています。昨年11月にヒカリエで行った超福祉展(2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展)で紹介したプロダクトの中に、そのヒントがあります。今年も、11月10日(火)から16日(月)まで、渋谷ヒカリエ8F他で開催します。

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「2020年、渋谷。超福祉の日常を体験しよう展」の様子(2014年)
今年は11月10日(火)〜16日(月)まで渋谷ヒカリエ8F他で開催

ドレスの似合う車いすということで、ヤマハ発動機株式会社さんが、ファッションデザイナーの廣川玉枝さんと共に開発した「02Gen」は、電動アシストがついていて走りも軽やか、とてもスタイリッシュな車イスです。また、電車で旅をして、気に入った駅で降りて折り畳み自転車を組み立ててサイクリングする「ポタリング」が流行ってますが、それのモビリティ版を実現できるのが株式会社クラモトの「Luggie」。折り畳んで、キャリーバッグの様に持ち運べるので、気の向くままに街に持って行って、ちょっと歩くのしんどいなっていう時に乗るなんてこともできます。

義足や義手も、見せるファッションとして提案しました。アーティストがデザインしたアーティスティックな義手や義足を、3Dプリンタで創りだしていく。これらは、もはやカッコイイアートで、そこに「負い目」や「スティグマ」と言われる「心のバリア」は微塵も感じられません。

「かわいそうな人」が乗っている乗り物というよりも、とてもかっこいい乗り物になり、上から目線の「かわいそう」という形容詞が「かっこいい」とか「すごい」「かわいい」という形容詞に変わっていく。こういったコミュニケーションのはじまりから、心のバリアは壊れていくんじゃないのかと思います。

白岩:先程言いましたアートの学校もそうなんですけど、3Kの施設じゃない。とってもかっこいい人たちがいる、アトリエコーナスをやり続けたいです。全国からの見学も多いですし、海外からのお客さんも多いんですけど、皆さんびっくりするのが施設らしくないということ。皆さんが持ってる施設のイメージをなんとか壊していこうと努力しています。海外にまで作品が売れるビッグなアーティストが3人います。障害者って障害者年金をもらったり、お世話になる側というイメージがありますが、自分の作った作品をばんばん売って、親を海外に連れていくなんてかっこいい。あとに続く方のためにも、本当にローカルな10人定員の小さい施設ですけど、やれることを今後もやっていきたいなと思います。

 

多様な人々との出会いの場、スロームーブメント

栗栖:私たちも昨年のヨコハマ・パラトリエンナーレに続き、今年はSLOW MOVEMENTという取り組みを始めています。テーマは「多様性と調和」。パラトリにも参加していた三角みづ紀さんの詩をもとに、いろんな分野のクリエイターが様々な日本の先端技術をとりいれて、市民と共に創作します。これらの要素をかけあわせたパフォーマンス作品を劇場では無く街中で展開していきます。国内はもちろん、海外でも展開していきたいと思っていまして、ターゲットは2020年。旅をしながら、いろんな人を巻き込み、様々な技術を開発していきたいと思っています。

このプロジェクトを通して行うチャレンジが3つあります。ひとつは「多様な人々の出会いと共同の場をつくる」こと、これは私たちが2009年からやってきていることなので引き続きやっていきます。障害のあるなし、職業年齢性別国籍関係なく、出会いの場をつくる。次に、昨年のパラトリで感じた課題ですけど、「障害のある人たちが芸術活動に参加できる環境をつくる」ことです。昨年こういうフェスティバルをやります、参加してくださいと言った時に手を挙げた人が少なかった。障害のある人のための、と限定すると少し手が挙がったりしますが、私には関係ないとひいてしまう人が多い。物理的精神的な壁というか、ハードルがあるのが今の日本なんだなと感じています。3つ目に「言語、障害など様々な差異をみいだす」ということです。これは障害に限らず、国籍だったり文化だったり違う背景を持つ中で、全ての人が共感できること、感動できる瞬間を見つけたいという思いです。それができればもっと今の世の中、戦争などしないでいろんな宗教の違いも超えて、いろんな国の人、文化が違う人が尊重しあえる世の中になるんじゃないかと。日本人が持つ曖昧の美学みたいな感覚や能力をいい意味で生かせる考え方、技術、方法を発掘していけたらなと思っています。

 

須藤シンジ(NPO法人ピープルデザイン研究所 代表理事/有限会社フジヤマストア/有限会社ネクスタイド・エヴォリューション 代表取締役社長)
“心のバリアフリー”をクリエイティブに実現する思想や方法として、「ピープルデザイン」という概念を提唱。マイノリティが当たり前に混ざり合う、ワクワク・ドキドキのダイバーシティな社会を目指す。国内外の教育機関との連携や、モノづくり・コトづくりのみならず、渋谷区や川崎市の行政と連動したマチづくりまで、幅広い活動をしている。

白岩高子(特定非営利活動法人コーナス 代表理事/「アトリエコーナス」主宰)
難治性てんかんをもつ次女の誕生を機に、地域に根ざしたソーシャルインクルージョンの活動を行っている。1993年コーナス共生作業所設立。2005年、築80年の町屋を改修し、それぞれが自由になれるアート活動に舵をとり直す。以来、専従運営者としてアトリエコーナスの活動に関わっている。又、制限と制約を外し、彼らが主体者であるアトリエ活動の実践を各地で伝えている。

栗栖良依(スローレーベル ディレクター)
美術・演劇・イベント・製造と横断的に各業界を渡り歩いた後、イタリアのドムスアカデミーにてビジネスデザイン修士号取得。その後、東京とミラノを拠点に世界各国を旅しながら、様々な分野の専門家や企業、地域コミュニティを繋ぎ、商品やイベント、市民参加型エンターテイメント作品を手掛ける。2010年、骨肉腫を発病し休業。翌年、右脚に障害を抱えながら社会復帰を果たし、横浜ランデヴープロジェクトのディレクターに就任。スローレーベルを立ち上げ、ディレクターとしてプロジェクト全般の企画開発と推進を担う。ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014 総合ディレクター。

 
スローレーベル ウェブサイト
http://www.slowlabel.info/

スロームーブメント ウェブサイト
http://www.slowlabel.info/project/movement/

スローレーベルの活動はニュースレター『スロージャーナル』でもご紹介しています。
ショッピングサイト
http://nomadpro.thebase.in/

 

特集:SLOW LABEL×projectart.jp:スローなものづくりからダイバーシティ・アートプロジェクトへ

今後の掲載記事(予定)
・2020年、日本発のダイバーシティ・ムーブメントを世界へ2:SLOW MOVEMENT in 青山
・2020年、日本発のダイバーシティ・ムーブメントを世界へ3:SLOW MOVEMENT in 豊洲