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水と土の芸術祭2018
新潟市で開催される「水と土の芸術祭2018」の開催概要が発表されました。通称「みずつち」で親しまれている〈水と土の芸術祭〉は2009年の開幕以来、トリエンナーレとして開催されています。多くの芸術祭の名前には、開催地域の名前が使われることが常ですが、あえて「新潟」の名前を出さずに、新潟の地勢的/歴史的アイデンティティである「水」と「土」を掲げている、先駆的かつ根源的な芸術祭です。第4回目を迎える今回は「メガ・ブリッジ―つなぐ新潟、日本に世界に―」をコンセプトに、「アートプロジェクト」「市民プロジェクト」「こどもプロジェクト」「シンポジウム」「にいがたJIMAN(食や農、伝統芸能などの紹介)」の5つのプロジェクトを軸に、7月から10月の約3か月にわたり開催されます。

70【松井紫朗①】君の天井は僕の床

アートプロジェクト出展作家:松井紫朗
君の天井は僕の床/One Man‘s Ceiling is Another Man’s Floor 2011 photo : Shiro Matsui

アートプロジェクトでは、国内外から38名(内8名は継続展示)のアーティストが招聘され、新潟の地勢的なりたち、そして暮らしや文化に根差した作品が、メイン会場の万代島多目的広場、サテライト会場のゆいぽーとをはじめ、市内各所で展開される予定です。

さらに、大きな特徴である、市民発信のプロジェクト「市民プロジェクト」と子どもむけのプロジェクト「こどもプロジェクト」が今年も充実しています。市民プロジェクトは84件もの開催が予定されており、内12件は地域の拠点の役割も担い、芸術祭にとって人と人、まちと人をつなぐ重要な位置づけになりそうです。こどもプロジェクトでは、新潟の学校の先生がコーディネーターとなって、アーティストとともに企画をすすめ、子どもたちにむけたさまざまなワークショップが開催予定です。中でもパラモデルのハヤシヤスヒコによるワークショップは会期前に開催し、会期中にはワークショップの様子が作品としても紹介される予定です。

70【ハヤシヤスヒコ①】008_art_school_workshop

こどもプロジェクト参加作家:ハヤシヤスヒコ
パラモデルといっしょにプラレールで遊ぼう vol.03 shikitu primary school [ osaka ] 2005
© / photo: yasuhiko hayashi

滞在者/鑑賞者は、アートプロジェクトのみならず、市民を巻き込んでの「市民プロジェクト」や「こどもプロジェクト」にも足を運ぶことで、新潟市民だからこそ伝えられる新潟の深い魅力に触れられるとともに、アーティストと市民、そして鑑賞者をつなぐ芸術祭の役割を考える機会になりそうです。

【実施概要】
水と土の芸術祭2018

会期:2018年7月14日(土)〜10月8日(月)
メイン会場:万代島多目的広場(大かま・屋外広場)
サテライト会場:ゆいぽーと 新潟市芸術創造村・国際青少年センター
その他、市内全域で各プロジェクトを展開

主催:水と土の芸術祭2018実行委員会

詳細については公式サイトをご覧ください。
http://2018.mizu-tsuchi.jp/