大分県の北東部に位置する国東半島で今秋開催される〈国東半島芸術祭〉の記者発表が7月10日に行われました。

渡来の文化と土着の文化が混じり合い、独自の文化を形成してきた国東半島。2012年から展開してきた〈国東アートプロジェクト〉の集大成でもあるこの芸術祭は「サイトスペシフィックプロジェクト」、「パフォーマンスプロジェクト」、「レジデンスプロジェクト」の3つを柱に開催されます。

総合ディレクターの山出淳也がディレクションするサイトスペシフィックプロジェクトでは、本サイトのコラムでも紹介しているアントニー・ゴームリー(千燈プロジェクト)などこれまでの取り組みに加え、チームラボ(真玉プロジェクト)、川俣正(岐部プロジェクト)、宮島達男(成仏プロジェクト)による3プロジェクトが新たに発表されました。

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芸術祭について語る総合ディレクターの山出淳也

パフォーマンスプロジェクトでは、サイトスペシフィックプロジェクトと連動した勅使川原三郎によるパフォーマンス作品、タイの有名な恋愛悲劇を国東半島ヴァージョンとして千燈地区の山中で上演するピチェ・クランチェン作品、2012年に上演した飴屋法水による《いりくちでくち》が再演のかたちで行われます。

レジデンスプロジェクトは、アーティスト・イン・レジデンスにより制作された作品と、国東半島に根付いた伝統工芸や近代作家による作品などを合わせて発表する展覧会〈希望の原理〉などが行われ、Web上での取り組み国東現像.jpと共に独自色のある展開が期待できそうです。

また、7月12日〜8月10日にかけて芸術祭を紹介する〈国東半島芸術祭 Tokyo Preview〉が東京(恵比寿)で開催される旨も発表されました。
 

国東半島芸術祭 LIFE「生命、生きて活動すること、人生、存在」

開催期間:2014年10月14日(土)〜11月30日(日) 水曜定休

会場:大分県豊後高田市 国東市各所

観覧料:無料

主催:国東半島芸術祭実行委員会[大分県・豊後高田市・国東市・公益社団法人ツーリズムおおいた]

URL:http://kunisaki.asia/

総合ディレクター(サイトスペシフィックプロジェクトディレクター兼任):山出淳也

パフォーマンスプロジェクトディレクター:中村茜

レジデンスプロジェクトディレクター:遠藤水城

 
国東半島芸術祭 Tokyo Preview

会期:2014年7月12日(土)〜8月10日(日) 12:00〜20:00 月曜定休

会場:OVER THE BORDER(東京都渋谷区恵比寿南1-3-6)

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