アーティストと障害者、企業・職人や市民をつなぎながらあたらしいものづくりや表現活動に取り組む〈SLOW LABEL(スローレーベル)〉とのタイアップシリーズ。スローレーベルは、2013年より徳島県で天然藍染めを実践しているNPO法人とくしま障害者授産支援協議会と「BLUE BIRD COLLECTION(ブルーバードコレクション)」を開発し、全国で展開しています。今回は、そのスローレーベル徳島の持続可能な活動の広がりを考えるために開催されたフォーラムの様子をお伝えします。

2015年5月24日(徳島県神山町)「スローフォーラム in 神山」にて収録
登壇者: 梶原ひろみ(NPO法人とくしま障害者授産支援協議会)、祁答院弘智(NPO法人グリーンバレー理事 、株式会社リレイション代表取締役)、塩瀬隆之(京都大学総合博物館 准教授/京都大学デザイン学ユニット構成員)、栗栖良依 (スローレーベル ディレクター)
構成:松本春美+編集部

 

栗栖:スローレーベルは横浜で始まった活動ですが、徐々に全国に広がっていまして、各地の抱える課題にあわせたプログラムに取り組んでいます。徳島は藍染の産地ということで、障害者施設でもよく藍染をよくやっています。それを使って何か商品を開発ができないか、ということで3組のアーティストを徳島に送り、NPO法人とくしま障害者授産支援協議会(授産協)さんと一緒に開発を行いました。活動を通して私たちが感じているのは、「障害って何だろう」ということです。この活動をする以前、障害のある方というのは「できないことを助けてあげなくてはならない」存在だと思っていましたが、一緒にものづくりをしてみると、彼らの方が能力の高い部分もたくさんあります。良い意味で平均的にならされていなくて、突出した能力を持っている人たちが沢山いる。本当にわくわくする世界です。そんな彼らの能力を発揮できる場はものづくりだけではないなと思い始めて、〈ヨコハマ・パラトリエンナーレ(パラトリ)〉という国際アート展も始めていますが、単に新しいものや表現をつくってそれを見て感動してもらうということだけではなくて、それを実現するプロセスというのが社会のバリアを取り除いていくことに繋がるのではないかなと思ってやっています。

これからスローレーベル徳島がもっと持続可能な形で発展していくことを考えたときに、福祉関係者だけでやっていては難しいと思っていて。地元の企業やクリエイター、一般の方たちに知ってもらって、障害のある方たちとこういう付き合い方があるんだということに気づいてもらいたい。少し意識を変えて違う見方をするだけで一緒にできることが見つかる、可能性が広がるのではないかなと思っています。このフォーラムを神山でやるのも、このまちには新しい事や新しい働き方に興味のある人々が集まってきていたり、そういう視点を持っている人が注目したりしている町だと思うからです。まずは出会う。どうしたらいいのか一緒に考えることに意味があると考えています。

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「ために」から「ともに」を考える「インクルーシブデザイン」

塩瀬:「インクルーシブデザイン」という、いろんな人を巻き込むデザインの研究、活動をしています。合言葉として使っているのが「『ために』から『ともに』へ」。誰かのために何かをしてあげるというとどこか他人事になってしまうので、いかに自分事に変えるかというのが大事だと考えています。例えば、生まれつき目の見えない人と美術鑑賞をしたとします。目の見えない人に遠慮して、言葉をつぐんでしまう気がしてしまいますけど、それでも少しずつ言葉でひも解いていくことで伝えられることがあって。喋っているうちに見ている人間がいかに見ていなかったかを教わることになります。私も目の見えない人と美術鑑賞してからはまったく無名の美術館に入っても絵を見ることができるようになりました。これを言葉で説明したらどうなるのかなと、ものの見方ががらっと変わりました。

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視覚に障害のある人との美術鑑賞(2012)

目の見えない人と一緒に企画した天体ワークショップで、目の見えない人に「オリオン座って横から見たらどう見えるんですか」と聞かれた経験も衝撃的でした。台形に星3つというオリオン座は、たまたまこの地球という場所にいたからこそそう見えたのであって、見えない人は見えない人なりに自分の中に入って来る情報を組み立てていって、それぞれの価値観で作り上げた「見え方」っていうのものがあるんです。目の見えない人や耳の聞こえない人といろんなことをすると、その人がどんな風に世界を感じているかっていうのが自分たちにとって大きな学びになります。それが「ために」ではなく「ともに」ということで、そのひとつがものづくりでもあると思います。インクルーシブデザインというのは、ロンドン発のデザインの手法です。「バリアフリーデザイン」だとか「ユニバーサルデザイン」は、もともとアメリカの退役軍人のための運動がスタートなので、ひとつの考え方で全員が上手くいくという発想で、ヨーロッパではあまり使われません。車椅子の人が使いにくいからエレベーターを用意しようというのはすごく日本的です。東京だと電車のエレベーター設置率が90%を超えていますが、アメリカでは40数%しかないですし、デンマークなどでもそんなに高くないです。最後は、周りの人が持ち上げてやればいいじゃないか、みんなの協力のもと豊かに暮らせば、という考えがあります。日本の場合は制度が助けてくれるからかえって周りにいる人が助けなくなってしまうという傾向があります。

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動物園でのインクルーシブデザインワークショップ(2009)

障害のある人が何かをできないっていうのは実は相対的なことなので、周りのサポートであるとか用意の仕方によって変わります。究極的には無くすこともできるんじゃないか。ひとりひとりが、あるいは製品のひとつひとつ、サービスやまちがインクルーシブに作られていれば、みんながそのままでいられるはずだというのがインクルーシブデザインの考え方です。ユニバーサルデザインっていうのは多様なユーザーという言い方をするので、いろんな人に使いやすいということですけど、皆にとってというのがすごく難しい。結局誰のことなのかわからなくなって、結果平均的な人を想定してしまったりします。障害のある方、高齢者、妊婦さんなど普段一緒に活動しない人とものづくりをすることは、みなさんの経験につながると思います。

 

藍染に取り組む授産施設とスローレーベルのコラボレーション

梶原:授産協に加盟する施設の中には、一般企業に採用されることは難しい障害を持った方が、その施設の中でリハビリや職業訓練を受けながら働いているところがたくさんありますが、その生産活動のことを授産といいます。活動の中で利用者の方は工賃を貰っていて、授産協はその工賃向上のためのいろんな事業を行っています。2013年度の全国平均では1ヶ月に14,437円という工賃が障害者の方に支払われていて、徳島県は現在全国2位で19,229円です。ただ、県内の授産協に加盟している施設の中での平均値を見ると上は52,836円、下位は5,532円と給料にも取り組みの意識にも差があるというのが課題となっています。

そんな中で力を入れているいるのが「awanowa」ブランド推進事業です。スウィーツの商品開発と藍染商品の開発、このふたつを視野にブランド化をすすめています。徳島県の素材を生かしてスウィーツを製造している施設で毎年スウィーツ部会というものをやっていまして、一般参画の「スウィーツコンテスト」等、イベントを企画し、支援員として利用者さんと一緒に新しいお菓子を作っています。また、藍染を手掛ける施設は徳島県にたくさんありますので、藍部会というものを立ち上げてブランドタグを創作し、共通商品として商品企画から生産を行い、そのタグをつけるようにしています。共同開発商品は藍部ギャラリー展という形で毎年2回、ギャラリーやショッピングセンターで展示販売を行っています。授産製品の販促活動のために「あいねこちゃん」「藍ずきんちゃん」というマスコットキャラクターも制作しました。藍染のフェルトを施設で利用者さんがひとつひとつ丁寧に作ったものが、キャラクターの元になっています。

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こういった活動をもとに、2年前からスローレーベルと藍染に取り組む施設とのコラボレーションが実現する事になりました。施設によってできる事は違ってきます。染めができる施設、刺繍ができる施設、パッケージができる施設。支援員がそれらを結びひとつの商品に仕上げていくという形で「ブルーバードコレクション」が誕生しました。藍染と刺繍のクッション「イロトリドリ」、藍染のジャージ生地をカラフルな糸でまいた「糸巻きアクセサリー」、藍染フェルトに刺繍をした「ぬい絵の小鳥」。この刺繍はすべて利用者さんがやってくれます。障害をもつ方がその技術を生かして作ってくださった商品は、大阪の梅田阪急、東京・銀座のハンズ、松屋、横浜・象の鼻テラスでも展示販売会をさせていただきました。他にはフェリシモとのコラボレーションによる通信販売など、スローレーベルと出会うことによって県外いろいろなところで機会を得ています。徳島県には、商品を支える「障がい者マイスター制度」があります。優れた技術や技能を持つ障害者を認定して、工賃を向上しようという制度ですが、そういったものも利用しながら授産製品のレベルアップと工賃向上を推進し、障害をもつ方の社会参加を目指して活動していきたいと思っています。

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ブルーバードコレクション「イロトリドリ」

 

地域と共に歩んでいくビジネス

祁答院:神山町で活動する人々やグリーンバレーには、「日本の田舎をステキに変える!」という大きなビジョンがあります。好奇心を持ってやり続ける、柔軟に物事を対応する、できない理由ばかり言わずポジティブに楽観的に考える。その中で偶発的に起こることに30年間、自然と向き合いやってきた地域団体です。県外の会社が神山に来て起業したりだとか、トップクリエイターが東京にも事務所を構えながら神山に部署を構えて作業したりだとか、そういった状況が神山モデルとして注目されているのはたまたまの結果です。

神山でいろんな取り組みがある中で、「神山塾」という人材育成があります。グリーンバレーの事業ということになっていますけれども、リレイションの方で企画プロデュースをしています。厚生労働省と総務省それぞれの事業がありますが、国の考え方というのはやはり地域の「ために」なんですね。地域と「ともに」という観点ではない。現場がしたいことと、国がしたいことではギャップがあるのでそのギャップを、地域とともにやれる形に翻訳する。人口構成を健全化し、高齢者率が高いですから、若者の職業訓練の場として事業を行っています。働き方や生き方で迷い、いわゆる優秀な学校を出てもなかなか次に進めない子たちを地域の中で育成していきます。厚労省事業の方は一期あたり6ヶ月コースで、その間神山で何らかの労働に携わりながら暮らすというところに非常に意味があります。6ヶ月間を全うした子が70人くらいいまして、そのうち35名は過疎が発展するこの神山町に住んでいます。徳島県内のIターンUターンに結果として寄与しているというかたちでも、注目されています。

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NPO法人グリーンバレーの大南信也理事長(中央)と神山塾参加者

非常にスキルはあるのだけれどもチャレンジしない子。逆のパターンで、世界を変えたい社会を変えたいとチャレンジはするんですけど、スキルが足りない子もいる。大切なのはチャレンジとスキルのバランスをとること、そのギャップに自ら気づくことです。やり方、How to~を求める子は何のためにという目的がない。それに自ら気づいてもらうために、我々は全力で放置します。放置されると、やはり人には自らやらなきゃいけないと思う部分があります。最小限の制度を使いながら、地域の皆さんの協力をもらって放置する。学んでいく環境はあります。できることや、できそうな自分を認識する。逆にできない自分というのも認識する過程において、自然環境の中で大先輩、大先人、暮らしの在り方を自然と実現されている人を見て気づいていくことがある。研修は半年間あるんですけども、精神的な移行には3年から5年かかると言われています。人にはニュートラルゾーンがあって、一回フラットな状態、ニュートラルな状態で物事を考える必要性がある。国の制度で、お金貰いながら研修を受けられる平和な国に生まれて、その制度を使って半年間ではあるけれどもフラットな自分の在り方を考えていく。それを許容できる環境が田舎にはあり、それを許容できる環境を我々はマネジメントし、個別に関してはフロー状態にもっていくことを意識しています。

経営者として資本主義にのりこんでいるためどうしても競争になるんですが、「共に作っていく」というビジネスを、新しい産業として提案したいと思います。田舎と都会が共創していく、若者と地域が共創していく、地域と地域が共創していく。「公共と私」とか「公共と民間」ではなくて、公と私が共にやっていく事業展開をするべきです。新しい地域ビジネスを作りながら田舎と地域の関係性を育んでいき、若者との関係性を育んでいき、新しい価値を創造していく。そういったことを神山町でどんどん実践し、全国に反映して、足元にある暮らしや仕事の在り方、人として大切にしている在り方を共創しながら、地域と共に歩んでいくという事業を展開していきたいと思っています。

 

想像力と創造力を育む教育

塩瀬:日本、韓国、スウェーデンなど諸外国の子供達の意識を比較調査したデータがあるんですが、その中に「うまくいくかわからないことに意欲的に取り組む」という項目があって、諸外国は70%~80%ある中で日本人の子供達だけ約50%と低いんです。わからないことにチャレンジできない。もうひとつ「社会現象は変えられるかもしれないと信じているかどうか」という項目があって、諸外国の子は40~60%くらいの幅があるんですけど日本の子は30%台。世の中のルールっていうのは与えられるものであって、自分で変えてもいいんだということを知らない。答えが分からなくてもとりあえずチャレンジするっていう機会が重要です。その点アメリカの数学の教科書は面白くて、AからEまで選択肢があって最初の4つは日本でいうセンター試験みたいな選択肢なんですけど、5つ目の選択肢に「この与えられた条件だけでは解けない」というものがあります。単なる選択問題ですら、実は外側に何かあるのかもしれないと仕掛ることができるんですけど、日本の教育においてはそれすらできていない。分からないことにとにかく取り組ませること、ルールから社会から全部変えられること、それを子供達にいち早く信じて貰うっていうのが重要です。スキルとチャレンジでいうと、どちらかというとチャレンジ寄りだと思います。スキルに関しては日本の子はほぼ劣っていないので。右下にしか教育が傾いてないのが一番大きな問題なんじゃないかなと思います。

祁答院:問題解決力と思考力ですよね。思考力は、本来繋がらないものをどう繋げていくか思考する力。問題解決力はその思考力を元に問題を解決する力、デザインする力。皆さんのお子さんやお孫さんなど、これから仕事に就く人の3分の2は、今の我々が知らない仕事に就きます。そこで必要なのが問題解決力やチャレンジしていく力なので、小中学校の時にコミュニケーションの中で与えられたら良いと思います。

梶原:障害者施設の支援員と利用者さんとの関わりを見る中で特に思うのは、自分だけのことではなくて自分の周りにいるお友達や先輩、先生の立場に寄り添えるような、相手の気持ちを考えられるような能力っていうのもすごく大事だということです。

栗栖:ふたつの「そうぞうりょく」ですかね。imagineの想像力と、creativeの創造力。梶原さんがおっしゃった「相手の立場にたって考える」ことがまさに想像力で、それってすごく日本的だなと思います。日本の大切な教えなのに、ここ最近薄れてきてなくなってきている。自分が五感を使わなくても、ものごとが進んでいくことが当たり前になってきているので。だからこそ自然の中で五感を使って、生きる力考える力、それをまず想像する力をつける必要がある。一方で創造力も絶対に必要だと思います。

 

共創の場をつくる

塩瀬:今こうやってインターネットを含めたネットワークがある中で、自分でこれが必要だろうと思ったときに、作るコストは比較的安価なので、思った時にすぐ行動するのが大事です。届かなければ作り直せばいい。かえってパーソナルにした方が、結果ユニバーサルになるんですよね。誰かが大量にユニバーサルデザインを作ってくれるだろうと思うと、皆待ってしまうので。ひとりひとりが目の前にあることをひとつずつ変えていくと、隣の人にも連鎖していく。一見パーソナルに見えることが実はすごくパブリックなことなんです。目の前の困っている人に対していかに深くこたえるか、というところが一番公共に繋がるので、あまり「公共」を焦らないことが大事だと思います。

栗栖:何物でもなかったり異質だと思われたりしていたものが、それを上手く社会で価値あるものとして翻訳できる人に出会うことによって社会の貴重な資源になる。そういう場面をひとつでも多く作ることで、社会が豊かになると思います。みんなの見方が変われば、多くの人がもっと生きやすくなる。

祁答院:地方創生のプランを書くにも「何人集まったか」などと評価軸の違うことを書かされるから、かなり翻訳をしてる。でもそういった捉え方を変えていくっていうところの評価は変わりつつあって、僕は民間も変わるチャンスだと思っています。いわゆる経営の評価軸の中で、成績上げろ偏差値上げろと学習塾に求められているところがありますが。徳島の学校は民間レベルの方が早いので、学習塾の経営者さんと地域現場、それとデザインが共創できれば、新しく面白いことができるんじゃないかと、可能性を感じています。その中で障害者の方との取り組みが、問題解決や思考していくヒントにもなると思います。

栗栖:最近って障害のある子と無い子をクラス分けしちゃうじゃないですか。昔はもっと自然に、同じクラスに一緒にいたはずなのに。共創の場面に、自然と障害のある人も入れる場がでてくればなと思います。私たちの活動の中でも、ものづくりやダンスのパフォーマンスに障害のある人もない人も関係なく参加するんですけど、参加しちゃえばもう本当に仲の良い友達になります。お互いの表現を認め合いながらお互い補い合う。そういう場が地域社会の中にひとつでも多くできて、まずは友達になってもらえたらいいなと。一緒にあそこ行こう、ご飯食べに行こう、という関係の中からいろんな発見ができると思うので、ぜひともそういう場面を福祉サイド、企業サイドの歩み寄りで作って頂ければ。そして、私たちも作っていけたらと思います。

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梶原ひろみ(NPO法人とくしま障害者授産支援協議会)
大阪芸術大学で染織、バンタンデザイン研究所でマーケティングを学んだ後、VIVRE徳島で、販売、仕入れ、販促を経験。その後、障がい者施設とのご縁の中、授産製品の企画を通じて事業・イベント企画のコーディネイトを手掛ける。スローレーベル徳島 コーディネーターとして「BLUE BIED COLLECTION」の開発に参加。
<NPO法人とくしま障害者授産支援協議会>・・・徳島県内にある障害者授産施設・就労移行支援事業所・就労継続支援事業所・地域活動支援センターなどでつくる団体。障害のある方がいきいきと働ける社会を目指し、工賃向上計画に基づくスウィーツや雑貨のブラッシュアップなどを実施。

祁答院弘智(NPO法人グリーンバレー理事 、株式会社リレイション代表取締役)
大学卒業後、不動産コンサルタント会社などを経て、2008年、四国のNPO事業や地域活動の企画・プロデュース会社「リレイション」設立。現在、徳島県神山町のNPO法人グリーンバレーが主催する「神山塾(地域滞在型人材研修)」や「神山で地球を受け継ぐ(棚田再生事業)」のほか、行政、各種団体の人材研修やプロジェクトマネジメント、四国の「人」を伝えるフリーマガジン『KATALOG』を発行。「競争から共創へ」というビジョンのもと、地域と世代を超えた交流の場や新しい仕事を創出する活動を四国から全国各地に拡げている。

塩瀬隆之(京都大学総合博物館 准教授/京都大学デザイン学ユニット構成員)
2012年経済産業省において技術戦略担当課長補佐として従事。2014年7月より京都大学准教授として復職。障がいのある人や高齢者とともにものづくりをするインクルーシブデザインを企業や大学における製品開発や創造的な人事研修手法として実践。小中高校において好奇心や進路選択、キャリア教育に関する講演も多数。日本科学未来館おやっこひろば総合監修、NHK Eテレ「カガクノミカタ」番組制作委員(2015年10月放送予定)。共著にインクルーシブデザイン(学芸出版、2014)、科学技術Xの謎(化学同人、2010)ほか。

栗栖良依 (スローレーベル ディレクター)
美術・演劇・イベント・製造と横断的に各業界を渡り歩いた後、イタリアのドムスアカデミーにてビジネスデザイン修士号取得。その後、東京とミラノを拠点に世界各国を旅しながら、様々な分野の専門家や企業、地域コミュニティを繋ぎ、商品やイベント、市民参加型エンターテイメント作品を手掛ける。2010年、骨肉腫を発病し休業。翌年、右脚に障害を抱えながら社会復帰を果たし、横浜ランデヴープロジェクトのディレクターに就任。スローレーベルを立ち上げ、ディレクターとしてプロジェクト全般の企画開発と推進を担う。ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014 総合ディレクター。

スローレーベル ウェブサイト
http://www.slowlabel.info/

スローレーベルの新プロジェクト「SLOW MOVEMENT(スロームーブメント)」
http://www.slowlabel.info/project/movement/

ヨコハマ・パラトリエンナーレ ウェブサイト
http://www.paratriennale.net/

スローレーベルの活動はニュースレター『スロージャーナル』でもご紹介しています。
ショッピングサイト
http://nomadpro.thebase.in/

特集:SLOW LABEL×projectart.jp:スローなものづくりからダイバーシティ・アートプロジェクトへ

今後の掲載記事(予定)
・「ものづくりから表現へ3:須藤シンジ(ピープルデザイン研究所)×白岩高子(アトリエコーナス)」